令和5年8月定例句会

兼題「オクラ」

アオイ科の一年生草木。高さ一~二メートルで直立。葉は三~五裂する。夏から秋に黄色の五弁花をつける。未熟な果実は粘りがあり、特有の香りと味をもち生食する。アフリカ北東部原産。
(季語早引き辞典植物編より)

広島忌を翌日に控えた8月5日(土)。
街は照り付けるような日差しです。

今回の兼題は「オクラ」。
私の持っている合本俳句歳時記第四版には掲載されていませんでした。もしかしたら、比較的新しい季語なのかもしれませんね。
花の美しさ、実の美味しさ、いろいろな句が集まりました。

句会後は、少し時間があったので、勉強会を開催しました。
俳句のルールや言葉の使い方などについて改めて考えてみる時間としました。
これについては、別ページを立てていますので、ぜひ覗いてみてください。


また、終了後は、有志で納涼会へ。
安くて美味しくて、大いに笑いあいました。
8月は吟行がありませんので、次に集まるのは9月の定例句会となります。暑い8月を乗り越えて、元気でまた楽しみましょう。

指宿のオクラ
安くて美味しいお店。眺望のビル群も◎

主宰の句

オクラ盛るバジルパスタのいただきに  日差子

主宰特選句

海神に釣果を返す夜の秋    晶子

青空のごと澄み渡る冷酒かな  奈央子

せり上がる鎮守の杜や朝の蟬  あつ子

互選高得点句

夜学子を七年終へて今のあり  康明

短冊に太字の願ひ星祭     あつ子

その他のメンバーの句

真夜の刻夕顔の白ほどきけり    英子
雑談の中に真理も生ビール     新治
板ずりの加減程よきオクラ喰む   啓子
パイナップル棘の先まで陽気なり  明恵
オクラ摘む昨日三本今日五本    瑠美子
蟬時雨いつしか命燃やす音     瑞憲
横並びに句座真向かひに夏の海   千恵子
聖堂の澄みわたる鐘秋の空     裕之
片恋や線香花火のゆるる玉     千都子
草を刈るただ黙々と草を刈る    五郎
アマリリス漁労の民は舟を曳き   苦楽
竹落ち葉散りゆく先は風まかせ   孝女

2023/8/5