令和5年12月定例句会
兼題「短日」
冬は日の暮れが早い。秋分を過ぎると、すこしずつ昼の時間が短くなり、冬至のころには極限に達する。一日がたちまち過ぎてしまう気ぜわしさがある。
(合本俳句歳時記第四版より)
この1か月でずいぶん冬らしくなりました。
早いもので句会納めとなります。
今年は、公民館グループ活動体験講座の開催や、ホームページでの広報の効果が少しずつ出てきて、新しく加わってくださる方が増えた一年となりました。
俳句の世界は、一歩飛び込もうと思っても、やっぱり分かりにくいもの。
できるかぎり句会の雰囲気が伝わるように、これからも発信していきたいと思います。
ただ、ホームページで見るのと、参加するのとでは、また違います。ぜひ気軽に見学にいらしていただきたいと思います。
「お問合せ」のフォームからメールいただくか、三篠公民館へご連絡ください。
句会後は、来年の係決めと、忘年会。
たくさん飲んで、食べて、喋って、元気に一年を締めくくりました。
皆さま良いお年を。

(12月の数字が低いのは公開直後のため)
主宰の句
短日や仏師の気骨隆々と 日差子
主宰特選句
泥水をでこぼこにして蓮根掘る 英子
仮の世に無垢の色して返り花 晶子
大鍋にチャイなみなみと冬はじめ 明恵
互選高得点句
小春風吾子は手を抜け鳩を追ふ あつ子
仮の世に無垢の色して返り花 晶子
その他のメンバーの句
はとバスの綺麗な右折初時雨 新治
天平の寺址に道無し冬ざるる 裕之
墨滴の濁点浴びて蓮根掘 千恵子
小春日や臨月の子の健やかさ 千都子
夜咄の相手を想ふ会話の間 瑞憲
七三に分けてをのこの七五三 啓子
灯篭の宝珠となりぬ枯蟷螂 康次
常連とおぼしき客やおでん酒 奈央子
横顔に夫の疲れやおでん酒 苦楽
路地抜くる振り売りの声冬に入る 瑠美子
「もう寝たら」と父の声する夜の冴ゆる 孝女
藪柑子ストック突くを躊躇ひぬ 康明
雑用に追はれ追ひつき日短 五郎