令和6年2月吟行

~縮景園・観梅~

 ほぼ毎年2月は広島市中区の縮景園を訪ねています。
 幹事さんは「変わり映えしなくて…」と謙遜されますが、そんなことはありません。
 同じ場所同じ時期と言っても必ず何かが違うはずですし、何より過去の自分と対峙できるのが大きい。

 今年の梅は散り盛り、という感じで、枝に香る花と、苔を彩る花と、両方楽しめました。
 来年は、どんな梅に出会えるか、今から楽しみです。
 

 俳句が生まれる瞬間に立ち会うことができるのが「吟行」です。初心者の方には特に、吟行への参加をお勧めしたいと思っています。
 日常を離れてちょっとだけ遠出して詩作に耽る「大人の遠足」に、参加してみませんか。

撮影日和、観梅日和、お好み焼き日和

亀と鯉のどか長閑の縮景園      五郎
梅東風や居並ぶ亀の背をなだめ    あつ子
人波に香の綯ひ交ぜに梅日和     新治
思ふまま生きたし梅の赤と白     晶子
道真の梅もかくやと縮景園      瑠美子
目白追ひカメラ放列梅見かな     康明
「色ざんげ」千代の見上ぐる濃紅梅  苦楽
白梅の花影ゆらす緋鯉かな      裕之
青空へ梅満開と白きビル       孝女
梅さやか赤白花の咲きはじめ     はるか

2024/2/17