令和6年4月吟行
~広島市植物公園を訪ねて~
お天気が心配されましたが、なんとか降られずに園内を散策することができました。
植物公園へは何度か吟行地として訪れていますが、その季節や天気によって異なる顔を見せてくれます。
この日は特にネモフィラが印象的でした。一面の青、紫を詠んだ句がたくさんできました。
今回の吟行では幹事さんの提案により、はじめて「席題」にチャレンジしました。
いつもは、その日自分がみた景で作る「嘱目吟(しょくもくぎん)」ですが、席題は句会の席ではじめて題が発表され即興で詠まなければなりません。
発表された席題は「濃」。
慣れていないので、苦戦されるメンバーもいましたが、いつもと違った楽しみ方ができたように思います。
俳句が生まれる瞬間に立ち会うことができるのが「吟行」です。初心者の方には特に、吟行への参加をお勧めしたいと思っています。
日常を離れてちょっとだけ遠出して詩作に耽る「大人の遠足」に、参加してみませんか。




雨予報でしたが何とかもってくれました
ネモフィラの海におぼるる雄蜂かな 裕之
デージーや噂話は濃く甘く 明恵
泣きさうな空に濃くれなゐの花 晶子
春眠るバオバブの樹や四百歳 あつ子
薄き日に濃き赤伸ばすチューリップ 苦楽
濃くうすくみどりゆれたる木々のみち 千都子
ネモフィラをそよがせ蝶の白と黄と 新治
植物園花の数々夏を待つ はるか
広い空のもとネモフィラの碧い海 千惠子
ネモフィラの青き海に潜りたし 瑠美子
正面の揺るるポピーの植物園 英子
山吹や電動カートでひとつ飛び 祥太
郁子の花濃めくつきり咲き揃ひ 康明
濃色の花の出迎へ庭園の 五郎
2024/4/20
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