令和7年1月定例句会
兼題「御降」
元日に降る雨。雪をいう場合もある。また、三が日の間に降るものもいう。御降があると富正月といって豊穣の前兆とされた。
(合本俳句歳時記第四版より)
令和7年初句会でした。
カレンダーの都合とかで、なかなか松の内に句会をできることはないので(しばしば2週目に移動したりする)今年は貴重でした。
兼題は御降でしたが、この年末年始は広島は穏やかに晴れ、逆に難しい課題となりました。
それぞれに想像力を働かせて句作に挑まれたようです。

近所の神社からの初日の出です
主宰の句
御降や水占ひの流れ疾し 日差子
主宰特選句
人生は蛇行してこそ絵双六 新治
御降の音なき町となりにけり みなみ
梟や森の時間を巻き戻す 恵実
互選高得点句
人生は蛇行してこそ絵双六 新治
方言の沁み込んでゐるおでん鍋 ⑦パパ
口癖を真似し真似され初笑 奈央子
保護犬の瞳澄みけり冬の空 裕之
初詣二駅だけの一両車 瑠美子
その他のメンバーの句
祈り合ふひと日のありて冬薔薇 晶子
初雪に駆け出してゆく合唱部 明恵
バス停の父待つ傘や雪の夜 千都子
耀へる輪島塗箸大旦 あつ子
小米雪記念写真の友が欠け 英子
あめつちの光あつめて御降や 千恵子
猿沢の池をとよもし冬の月 孝女
ラーメンの底からコーン冬銀河 瑞憲
セルフィーに二人の笑顔初詣 苦楽
高らかな「荒野の果てに」クリスマス 啓子
年末の掃いて掃いての掃除かな 五郎
御降を賜る杉の並木道 康明
疎ましき虫も恋しき寒さかな 琴美
2025/1/5
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