令和7年2月定例句会

兼題「立春」

二十四節気は一年を二十四に分けたもので、立春はその一つ。節分の翌日にあたり、新暦の二月四日ごろ。暦の上ではこの日から春になる。寒気のなかにもかすかな春の兆しが感じられる。

(合本俳句歳時記第四版より)

年明けからようやく冬が本気を出し始めたような感じで、2月に入っても寒い日が続いています。
立春の翌日も雪でした。

そんな中でも、投句一覧に春の言葉がちらほら見えてくると、心の凝りが少しだけ解れるような気がするから不思議です。

これはメンバーからいただいた八朔柑

主宰の句

立春や一番星は誰の星  日差子

主宰特選句

日矢の差す狛犬の口春動く    あつ子

どれも色濃き立春のサラダバー  瑞憲

鬼に貸す軒端や雨の節分会    恵実

互選高得点句

煮凝や昨夜の諍ひほどけゆき   あつ子

梅ふふむ粘土仏に描く目鼻    晶子

逆上がりくるりくるくる春来る  裕之

その他のメンバーの句

カカオ摘む子等にもバレンタインデー  ⑦パパ
切手買ふための列あり春霙       新治
ピアソラの音符を空に春来る      苦楽
手術待つ父の節分鬼は外        明恵
立春の夕暮の空バニラ色        みなみ
春立つや買ひ物メモをポケットに    瑠美子
立春の青竹の花器凛として       千恵子
日脚伸ぶ子供部屋より鳩時計      英子
思ひ出の写真帳繰る春炬燵       孝女
落し角かつて登りし谷険し       康明
夢乗せて心豊かに梅ひらく       はるか
冬鷺の光に揺るる水面かな       琴美
立春の公園に飛ぶ子らの声       五郎

2025/2/9