令和7年4月定例句会
兼題「万愚節」
「四月馬鹿」の傍題。四月一日。その日や、騙された人およびその嘘のことをいう。この日は嘘をついても許されるとされる。ヨーロッパ起源の風習で日本には大正年間に伝わった。
(合本俳句歳時記第四版より)
清記一覧に「愚」とか「馬鹿」とかいった語がずらずらと並ぶ様子は、ちょっと異様でした。
コミカルな嘘から、もめ事になりそうな大法螺まで、皆さん様々に詠まれていました。
一人で詠んでいたのでは得られない気付きですね。
今月も、見学の方が1名いらっしゃいました。
俳人たちは句会で何をやっているのか、一度見ていただければ、そのゲーム性等を知っていただけると思います。
お気軽にご連絡ください。

公民館前の花壇
主宰の句
ままごとの紙幣は葉つぱ万愚節 日差子
主宰特選句
桃の花こころの形の涙かな 晶子
大の字を空にはらつて燕来る 裕之
万愚節羊翔れば雲となる 恵実
互選高得点句
春雷の過ぎてまた打つキーボード 明恵
青空の似合はぬ私貝母咲く 新治
春風とドレスの裾のダンスかな 三穂子
その他のメンバーの句
万葉の恋歌いくつ花馬酔木 苦楽
他愛ない嘘のしあはせ万愚節 千都子
日溜まりの砂浴び交はす雀の子 英子
背伸びするムーアのアーチ木の芽風 あつ子
鯖節はミイラの如し万愚節 瑞憲
「あと何度」つぶやく母と花見かな 琴美
桜舞ふ頭の中にピアノ曲 みなみ
今日からは勉強します万愚節 香代子
夫からの離婚届けや万愚節 瑠美子
四月馬鹿すぐに笑つてしまふ馬鹿 ⑦パパ
強風に踊るがごとく花の枝 孝女
午後からの嘘は間抜けや万愚節 千惠子
晩春や惚け地蔵に喜捨溢れ 康明
「トランプ」の関税下ろし万愚節 五郎
2025/4/6
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