令和7年7月吟行

~己斐の歴史巡り散策~

 己斐地区は、正直、目的地になることは少ない場所なので、今回ゆっくり回ってみて、いろんな発見がありました。
 西広島駅周辺は、2030年代後半にはアストラムラインが延伸接続する計画であり、再開発が進んでいます。
 地区の公民館も今年の4月に建て替えられて綺麗になりました。
 一方で、駅を少し離れると、神功皇后にゆかりのある神社があったり、ズッコケ三人組のモデルとなった街並みが残っていたりして、古きものと新しきものが共存しているエリアになっています。
 暑い盛りでしたが、句もたくさん集まって句会も盛り上がりました。
 

 俳句が生まれる瞬間に立ち会うことができるのが「吟行」です。初心者の方には特に、吟行への参加をお勧めしたいと思っています。
 日常を離れてちょっとだけ遠出して詩作に耽る「大人の遠足」に、参加してみませんか。

汗だくになりました

空近き社殿ここより蟬の陣    新治
樟大樹蟬はここぞと離れざる   苦楽
向日葵や群れて翳りの色なりし  晶子
バス電車バイク自転車日傘閉づ  琴美
店名は別れの茶屋やサングラス  孝女
ズッコケの三人並ぶ己斐の夏   瑠美子
行きつかぬ滝の観音音すれど   裕之
神社前今とばかりの蟬時雨    英子
炎天やレッドウイングひた走る  香代子
盛夏にも針の手広げ松青し    三穂子
縁ありて己斐を選ぶや夏の吟   五郎
石階にとまる空蟬己斐の杜    明恵

2025/7/26