令和7年8月定例句会
兼題「泳ぎ」
日本では武術の一種として発達し、日本泳法と呼ばれた。明治になって西洋式の泳法が伝わり、競泳が盛んになった。
(合本俳句歳時記第四版より)
動詞が名詞化したものがそのまま歳時記の項目になっている例は、あんまりないのではないかと思います。
あとは「耕し」とかでしょうか。
「灯籠流し」とか「草刈」とかは目的語を含んでいるので少しニュアンスが違うかも。
…等というのは個人的な興味関心です。
「泳ぎ」には傍題もたくさんあってイメージは湧きやすい一方で、実体験からは遠ざかっているので作りにくいという意見も。
それぞれの記憶が垣間見えるようで面白かったです。
句会後は場所を移して納涼会となりました。
暑い熱い句談義が繰り広げられていました。

食事もお酒も美味しく
主宰の句
立泳ぎ水深を問ふ暇もなし 日差子
主宰特選句
兄弟の故郷の川泳ぎたり 英子
ヒロシマの八十年や立葵 みなみ
砂場にも山と川あり夏休 英子
互選高得点句
縁側に夫と浮輪と子を干しぬ 裕之
打水に地球潤ふ夕べかな 香代子
夏掛の軽きに包む夜半の夢 明恵
打水やふたりごころの友の遺句 晶子
飛込は足よりずばと青き淵 苦楽
その他のメンバーの句
おいしい」の笑顔涼しや病の子 あつ子
遠泳の青年眩しめる此岸 瑞憲
ジョギングに風の尾を追ふ夜の秋 新治
全身を蚋に纏はれ寂地山 康明
青空へ水を飛ばして泳ぎけり 恵実
瑠璃の海抱いて泳ぎし少女の日 千都子
新月のごとくに溶くる水母かな ⑦パパ
競泳のクラス対抗声高き 瑠美子
登山道リュックも踊る下り坂 三穂子
裏己斐を歩きに歩く猛暑かな 五郎
足音に飛び泳ぎたる青蛙 孝女
ベランダの隣の花火夕餉時 琴美
2025/8/3
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