令和3年9月吟行

~八幡高原に秋を訪ねて~

 コロナ蔓延防止の為、今月もネット吟行への変更を余儀なくされた。
 台風一過の生憎の小雨の中の撮影、晴れた高原の秋を紹介出来ず。三段峡源流の聖湖を経て、八幡高原に!
 色々な高原植物、知り得た「オタカラコウ」。見回すと赤まんまが畑に?近寄ってみると赤色の蕎麦の花。スマホで撮りにて、うまく撮れておらず紹介出来ないのが残念!(10月には一面真っ赤になるとの情報)
 尾瀬に似た湿原を紹介出来ると思っていたが、雨&熊注意との標識に今回は断念する事に。

 八幡湿原は「燕子花」の野生地で植物学者の「牧野富太郎博士」が二度も見え、句を詠まれています。「衣に摺りし昔の里か杜若」
 尚この九月半ば過ぎにも、夏の勢いは無いも杜若が咲いていました。 

八幡高原公園の道路。道路わきには一面の芒と秋茱萸の木
聖湖畔の曲屋内の囲炉裏と自在鉤
高原植物?沢山のオタカラコウが出迎えてくれた。

小雨降る村の眠りや蕎麦の花    苦楽
曲り屋に歴史語らせ秋の風     あつ子
ダム底に消えし村々曼珠沙華    瑠美子
層塔のかたちに露の雄宝香おたからこう)    新治
芸北に残る曲屋白障子       孝女
湿原の風になびきぬ秋の草     千恵子
秋霖やほつと一息囲炉裏端     蓮女
みはるかす八幡高原蕎麦の里    晶子
秋の雨八幡湿原隠したり      はるか
泥はねのズボンに秋の雨の跡    奈央子

「燕子花」の牧野の句碑へ秋の雨  孝女

2021/9/18