令和3年9月定例句会

兼題「秋草」

秋の七草をはじめ、秋に咲く様々な花のこと。吾亦紅・刈萱・竜胆など姿が美しいばかりでなく、床しい名前を持つものも多い。それらを総称して秋草という。
(合本俳句歳時記第四版より)

広島県にも緊急事態宣言が発令され、公民館も休館のため、オンライン句会となりました。
LINE上で主宰にも加わっていただき、熱い句談義が交わされ、実り多き時間となりました。

主宰の句

白以上むらさき未満秋の草  日差子

主宰特選句

蜩や口三味線の島の唄      千恵子

ふる里を卓に乗せたる零余子飯  瑠美子

なか空の風にとまりぬ赤とんぼ  千恵子

互選高得点句

秋雨に傘独りといふ結界       瑞憲

散ると云ふ美へのオマージュ大花火  苦楽

その他のメンバーの句

秋草や海をそびらに子規の句碑    晶子
開発に残る千草や軍馬の碑      孝子
八千草の季の移ろう速さ知り     孝女
ふる里の道に迷へば秋の草      啓子
秋草や風鳴る丘に画架を組み     新治
ドアノブの差し入れ袋桃匂ふ     奈央子
秋雨や色鉛筆の忘れもの       京子
ほほづきの網の目白く風生まる    あつ子
刈跡の草の香ほのとたちにけり    蓮女
三センチ目を凝らし見る秋茜     はるか
秋草の小さな花に眼鏡拭く      五郎
カープ勝つ開きし窓の星月夜     豊月

2021/9/4