令和3年5月吟行

~石見銀山~

 広島にてもコロナ感染者が増え始め、当月幹事の発案でネット句会とした。
 LINEで撮影した景を皆で共有する事でネット句会開催が可能の為、皆ではなかなか行かれない場所をと、世界遺産の石見銀山となった。
 句作りの時間に余裕を持ってもらう為、15日撮影、16日投句・選句とした所、天候にも恵まれ(当日16日より梅雨入り)、広島コロナ非常事態宣言発令(16日より)下での他県訪問とならずに済み、「当月幹事は持っている!」 と思った次第!

五百羅漢の洞窟 羅漢寺
石見銀山名物・菓子屋 「げたのは」
龍源寺間歩 
世界遺産となり整備されている。観光路は割と広い坑道ながら、両サイドに人一人入れる程度の先の見えぬ間歩が無数に!

万緑や石見の国の赤瓦      苦楽
羅漢像笑顔泣顔若葉風      千恵子
青葉山背に白壁の代官所     孝子
滴りや間歩に残りしノミの跡   瑠美子
滴りや間歩の鉱脈覚めしかと   晶子
坑道を抜けたる先の緑かな    千恵子
山法師五百羅漢に父御座す    あつ子
やさしさの傘の受け皿燕の子   蓮女
コロナ禍を夏のマスクの地蔵尊  孝女
青葉風止み間歩の闇なほ(くろ)く   新治
白壁の代官所跡新樹光      豊月
迫り来る五百羅漢や梅雨間近   はるか
名も無きの坑夫の螺灯月見草   奈央子
里若葉石見銀山史跡かな     五郎

2021/5/16