令和4年3月定例句会

兼題「沈丁花」

ジンチョウゲ科の常緑低木の花。中国原産。庭木として植えられることが多く、早春から開花する。星型の花弁のように見えるのは萼片。甘く強い香りが特徴。和名の由来は沈香と丁字の香りをあわせ持つからとも、香りは沈香で花の形は丁字であるからともいわれる。
(合本俳句歳時記第四版より)

広島ランブル俳句会は定例句会と吟行句会を毎月(ほぼ)開催しています。
定例句会は、三篠公民館にて、毎月第1土曜日の午後に開催しています。今回は、3月5日(土)を予定しておりました。

が、広島のマンボウが3月6日(日)まで延長となり、公民館が使えない状況が続いてしまいました。
あとちょっとのところだったので、非常にもどかしい気分です。

さて、兼題の沈丁花を探しに近所を歩き回りましたが、香っているものは見つけられませんでした。例年より遅いのでしょうか?

咲いているものが見つからなかったためフリー素材です

主宰の句

小路抜け沈丁の香の通せんぼ  日差子

主宰特選句

春の扉を開く白鍵のみの曲   瑞憲

二月尽消し忘れたる雲ひとつ  啓子

草餅の草餅色の包み紙     新治

互選高得点句

足湯して打ち明けらるる春愁  瑞憲

鳥雲に宙をあやつる配電工   千恵子

沈丁や手を振る母の割烹着   晶子

その他のメンバーの句

八朔柑光ぷちぷち飛び出せり    あつ子
かくれんぼの子の目配せや花菜道  蓮女
春光や雀啄む己が影        苦楽
縮景園亀は春日に甲羅干す     瑠美子
門締めに出て足止むる沈丁花    孝女
コロナ禍を行きつ戻りつ春動く   はるか
新築の家に初雪初時雨       孝子
沈丁花木瓜も負けじと咲き競ふ   康明
ぼんぼりの如くほのかに沈丁花   奈央子
咲く日待つ小粒や庭の沈丁花    五郎

2022/3/5