令和4年4月定例句会
兼題「虚子忌」
四月八日。俳人高浜虚子(1874~1959年)の忌日。愛媛県生まれ。本名清。伊予中学在学中、河東碧梧桐を介して正岡子規と知り合い、俳句を志す。子規没後「ホトトギス」を継承・発展させ、客観写生・花鳥諷詠を唱導した。
(合本俳句歳時記第四版より)
前回の対面定例句会は12月でしたので、実に4か月ぶりに公民館で集まって句会ができました。
広島県の新規感染者数も1,000人を超える日があるなど、まだまだ流行の最中ではありますが、顔を見て、言葉を交わすことの楽しさと大切さを改めて感じた時間となりました。
兼題の虚子忌には、苦労した人も多かったようです。
忌日の季語自体が難易度が高めであることに加えて、俳壇における虚子の存在があまりにも大きすぎて、どの場面と取り合わせたらいいのか、迷ってしまいそうになりました。
しかし、新しいこと、やったことのないことへのチャレンジには、頭を使います。ときには、脱マンネリのためにも、「手つかずの季語」にも挑戦してみたいですね。

句会場の三篠公民館に4か月ぶりに集合

公民館正面の花壇は春爛漫
主宰の句
花時のこころを正す虚子忌かな 日差子
主宰特選句
連翹や和紙より薄き昼の月 千恵子
吾子軽くなる春眠の深さほど 瑞憲
咲き満ちて今日の命の桜かな 瑠美子
互選高得点句
花の名を忘れては訊く虚子忌かな 新治
のどけしや山に影置く雲ひとつ 孝子
その他のメンバーの句
ゲルニカの子を抱く母や花菫 晶子
虚子忌かな締め跡深き博多帯 啓子
止め処なく愚を積む戦春の泥 あつ子
忘れ得ぬ幼時の味覚春いちご 奈央子
花菜風ゴッホは黄色塗り重ね 苦楽
汀子逝く虚子忌を待たず朽ち惜しき 康明
ととのふる婚の知らせや花見月 蓮女
凶人よ春に目醒めよ世界の目 五郎
虚子忌かな小さき仏は天を指し 孝女
2022/4/2
Powered By まめわざ(アクセス解析/広告のプライバシーポリシー・無料ホームページを作る)