令和4年7月吟行

~元宇品・グランドプリンスホテル広島~

 夏は海。ここ数年の恒例となっている、オーシャンビュー吟行に出かけました。
 ( 去年の同じ場所での吟行の結果はこちら )
 
 ちょうど二十四節気の「大暑」にあたりました。
 確かに暑いのですが、ただ、暑さの質が違ってきているようにも。木蔭には露草が咲いていたりして、秋近し、という雰囲気もかすかに感じられ、晩夏らしいお出かけとなりました。
 こどもたちは夏休みに入ったばかりということで、浜辺で海水浴を楽しむ家族連れが何組も見られました。ホテル周辺も、去年に比べて賑わいが戻ってきた感じがします。感染者数は増加していますが、ウイルスとの付き合い方が分かってきたという感じでしょうか。


 俳句が生まれる瞬間に立ち会うことができるのが「吟行」です。初心者の方には特に、吟行への参加をお勧めしたいと思っています。
 日常を離れてちょっとだけ遠出して詩作に耽る「大人の遠足」に、参加してみませんか。

グランドプリンスホテル広島
https://www.princehotels.co.jp/hiroshima/

 食事及び句会は最上階の「スカイラウンジ トップ オブ ヒロシマ」にて。素晴らしい景観です。

元宇品海岸
https://jiyuzine.com/trip/post_1965/

海の青、空の青、デザートのゼリーの青

海よりも碧き夏空白き雲     孝女
浜の風帽子に拾ふ貝涼し     あつ子
大暑かな海行く靴のロゴはN   奈央子
ぎらぎらと旋律奏づ夏の海    千惠子
波を聴く三毛の昼餉や晩夏光   新治
黒々と樟の老幹大暑かな     苦楽
早口の男引き離して避暑地    明恵
潮風のほほに優しき晩夏かな   はるか
貝拾ふ過ぎ行く夏を思ひ出に   瑠美子
蟬時雨釣果を語る笑みこぼれ   蓮女
砕け散る荒磯波の音晩夏光    晶子
涼新た次女と歩きしホテルかな  康明

2022/7/23