令和4年10月吟行
~安佐南区大町とれたて元気市~
今月は、「商店で買い物をして句を作る」という試み。
実りの秋を堪能すべく、旬の野菜や果物・花などが並ぶ人気の産直市を訪ねました。
とれたて元気市広島店は、リニューアルオープンから1年が経過し、周年祭が行われていました。
屋外では玉子やミカンやジュースの詰め放題に行列。天気も良くて賑わっていました。
お店の中に入ると、まず正面に葡萄や林檎や柿等の果物。左手奥に新米売り場。その隣には菊、竜胆、桔梗等の花々。奥へ進むと南瓜や秋茄子、里芋、蓮根等が山盛り。中央奥から右奥には肉や魚のコーナーも充実しています。右手には加工品やお弁当がずらり。パンやお菓子も売られています。まさに季語の宝庫といった感じです。
食材を手にしながら店内を回るうち、頭の中には今晩のおかずのことばかり浮かんでしまって、句作が捗らなかったという声も…
各自、買い物袋を一杯にして、句会場の古市公民館に移動。
「みのりみのるキッチン」の美味しいお弁当を食べて、句会となりました。
俳句が生まれる瞬間に立ち会うことができるのが「吟行」です。初心者の方には特に、吟行への参加をお勧めしたいと思っています。
日常を離れてちょっとだけ遠出して詩作に耽る「大人の遠足」に、参加してみませんか。






どこを見ても季語
(西洋南瓜を見て)
遠き日のインカを想ふ南瓜かな 苦楽
われの手にあり新世界なる林檎 明恵
あれこれとカートに入れて秋を買ふ 瑠美子
産直の秋を掴みに元気市 奈央子
新米と日の匂ひ売る地産市 千惠子
売り棚の冬瓜のこの野面積 新治
あかちやんは身体やはらか秋日和 康明
久しきや「とれたて元気市」は秋 はるか
2022/10/15
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