令和4年11月定例句会
兼題「木の実」
樫・椎・椋・榧・橡などの団栗の総称。秋に熟して自然に地上に落ちる。
(合本俳句歳時記第四版より)
立冬を二日後に控え、寒さを感じるようになりました。
今回の兼題は「木の実」。「このみ」と読むようです。
とても身近なものですが、あまりに身近すぎると、却って詩にするのが難しいもの。
そのものを描写する方、何か別のことと取り合わせる方、さまざまです。
また、今回の題ではありませんが、会場には「実葛」が飾られました。
歳時記には、「美男葛」という名前で掲載されています。
名付けた人のセンスが光る言葉ですね。
俳句をやると、植物の名前をたくさん教えてもらえます。

縮景園のどんぐり

三篠公民館 会議室2(カーペットの部屋)

これは「実葛(さねかずら)」とのこと
主宰の句
木の実降る古寺を辞するに山拝み 日差子
主宰特選句
足音の早足になる夜寒かな 千惠子
十月や水も詩も湧く伊豆三島 新治
木の実降る迷ひは天に放下して あつ子
互選高得点句
木の実落つ神童も老い悪童も 千惠子
敗荷の支離滅裂を許しけり 千惠子
褐色のカヌレの窪み秋気満つ 奈央子
その他のメンバーの句
白秋や白の際立つ福山城 瑠美子
控へめなふりして強気稲雀 明恵
合掌のかたち動ぜず秋の蝶 晶子
秋晴やスコアボードの零並ぶ 苦楽
子の髪の芯に潤ひ星月夜 瑞憲
木の実落つ「かつん」と固き音残し 康明
長き夜に開くアイヌの神謡集 孝女
落柿舎の高き垣根や薄紅葉 啓子
無意識に季節またいで秋夕焼 はるか
這ひ上がる蔓逞しき南瓜かな 五郎
2022/11/5
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