令和4年11月吟行
~松山・道後、句友との再会~
数年前から計画しては倒れ、計画しては倒れを繰り返していた一泊吟行。感染状況は、やや気がかりでしたが、ちょうど全国旅行支援が使えることもあり、11月に行ってきました。
行先は、俳句の聖地、松山。広島から松山に転勤になった広島ランブルのメンバーも参加してくれ、数年ぶりの再会となりました。
1日目の朝は、フェリーで呉を経由して松山へ。松山観光港からバスで高浜駅、高浜駅からいよてつで松山市駅へ。
松山市駅から歩いて、まずは圓光寺。観光ガイド等にはあまり載っていない場所です。「松山市」が誕生した当初、ここに事務所が置かれたそうです。
松山銀天街のアーケードを歩いて、昼食は「鍋焼きうどんアサヒ」。松山の名物とは知りませんでした。甘い出汁が特徴。お店は75年の歴史があるそうです。
大街道を抜けて、松山城へ。リフトとロープウェイに分かれて登ります。松山城本丸広場からは穏やかな瀬戸内海と松山市内が一望できます。いよてつの観覧車も見えました。
下山して、坂の上の雲ミュージアムに立ち寄って、時間が迫ってきたため、やや駆け足で大街道電停へ。
ちょうど「坊ちゃん列車」が到着するところでした。膝を寄せ合って座るような小さな小さな列車で、ガタガタと軋むのがポイント。
道後温泉駅から歩いて「道後グランドホテル」に到着。「松山鯛めし」をはじめとした愛媛づくしの夕食。地酒「梅錦」も進みました。
道後温泉本館は修理中&入場制限で入湯は叶いませんでしたが、近くの椿の湯は、少し空きがあったので外湯に出かけたメンバーもいたようです。
2日目は、湯築城跡の公園を散策して、子規記念博物館を回り、2日間の句をまとめて、「伊月庵」で句会をしました。伊月庵は、あの、夏井いつきさんが結んだ句会場です。綺麗に手入れされていて、句会に必要なものは一通り揃っていて快適な場所でした(ただ、すごい坂道でした)。
句会後は、「伊予食堂おとら」で宇和島鯛めしを。松山鯛めしは炊き込みですが、宇和島は、刺身をのせて食べる漁師飯。どちらも美味しかったです。
帰りはバスで観光港に向かい、スーパージェットで広島に戻りました。
俳都(はいと)松山で、俳句のエネルギーを吸収できた、かもしれない旅でした。お疲れさまでした。
















橋に立つ赤き翼や小春凪 日差子
人生もからくり時計黄葉散る 千惠子
軋んでこそ坊つちやん列車冬うらら 新治
ポケットに季寄せ小春の里帰り 明恵
漱石と子規の青春冬木の芽 瑠美子
鍋焼の熱きが嬉し湯気も喰ふ 苦楽
冬晴の坊つちやん列車道後行き 奈央子
マドンナと呼ばれし頃も冬の薔薇 晶子
柿食へば浮かぶや子規の旅姿 孝女
風呂吹を喰ひに来給へ円光寺 瑞憲
初冬や石段登り天守閣 五郎
五七五数へて進む冬の空 はるか