令和5年1月定例句会
兼題「兎」
ウサギ目の動物の総称。冬毛が白くなる種類もある。毛皮をとったり、肉を食べるために、狩猟の対象になる。草木などを食し、一年に数回、子を産む。
(合本俳句歳時記第四版より)
令和5年初句会でした。癸卯(みずのと う)の年にちなんで、兼題は「兎」となりました。
が、歳時記を読むと、上記のとおり〝狩猟の対象〟というのが本意なのですね。可愛い姿を詠みがちですが、本来は異なるのかも…。
また、「兎年」や「兎の置物」等といった使い方では季語として働きません。動物としてのウサギである必要がありますね。
ランブルでは、文語・歴史的仮名遣いを原則としています。
現代の言葉とは表記が異なるので、慣れないうちは間違えてしまうこともあります。
俳句はわずか十七音、文字にして10文字ほどですから、少しの傷でも大きなミスに見えてしまいます。短い詩だからこそ、一字一字、大切にする心を持ちたいものです。
現代仮名遣い | 歴史的仮名遣い | 備考 |
据えて | 据ゑて | ワ行(わゐうゑを) |
越えて | 越えて | ヤ行(やいゆえよ) |
変えて | 変へて | ハ行(はひふへほ) |

これは「飼兎」

会議室が予約でいっぱいのため調理室で

公民館に新年の装飾
主宰の句
野兎にふり向かれたる森の口 日差子
主宰特選句
大旦パンにバターをきらめかす 瑞憲
峠から見下ろす瀬戸は冬日和 瑠美子
始発駅待合室の丸火鉢 千惠子
互選高得点句
裃の著き折り目や能始 苦楽
巻き癖にふつくらしたる初暦 新治
愛らしきものに兎の立ち姿 啓子
その他のメンバーの句
ジーンズの膝の掠れや掃納 奈央子
初空や千古の杉に手を触るる 晶子
ポケットに何を入れよう明の春 あつ子
食卓に葡萄酒の染み聖夜かな 明恵
夜廻りや終の一打は元気な子 五郎
峠越え寒林の尾根続きをり 康明
どう変はる社会経済年の暮 はるか
七種や残れる日々をきちきちと 孝女
2023/1/7
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