令和5年2月吟行

~伝統工芸展・観梅~

 広島ランブル俳句会では、1月、8月、12月を除いて毎月吟行しています。
 皆で同じものを見て聞いて俳句を作るので、作った句がより共感を得られたり、自分では気が付かなかった視点に驚いたりと、普段の句会では得られない体験ができます。
 
 今月は、広島県立美術館で行われていた伝統工芸展、縮景園の梅林を見て、句を作りました。
 雨でしたが、しっとりと美しい句がたくさん生まれたような気がします。
 俳句にとっては、晴天も、曇天も、雨天も、いずれも好機。雨なら雨の句が詠めて良いじゃないの、と前向きに捉えます。

 昼食及び句会は、吟行会場そばの「ますひろ上八丁堀店」にて。
 パリパリの麺が美味しいお好み焼き。ネギが山ほどかかっていて見た目のインパクトも大でした。
 夜の鉄板焼きも評判のようなのでまた来てみたいです。


 
 俳句が生まれる瞬間に立ち会うことができるのが「吟行」です。初心者の方には特に、吟行への参加をお勧めしたいと思っています。
 日常を離れてちょっとだけ遠出して詩作に耽る「大人の遠足」に、参加してみませんか。

・広島県立美術館(伝統工芸展は3月5日まで)
 https://www.hpam.jp/museum/

・縮景園
 https://shukkeien.jp/

・府中焼き ますひろ上八丁堀店
 https://masuhiro8chobori.business.site/

春の雨

白釉の碗に浮かぶや梅の紅    裕之
梅二月しとしと光る蒔絵箱    新治
枝垂梅先の先までしだれをり   康明
春の雨腰掛石の窪みにも     明恵
萌黄なす大地の呼吸春の雨    晶子
亡き母も知るやほころぶ梅の園  英子
雨上り縮景園の春の松      五郎
音に聞く楊貴妃梅や雨に咲く   あつ子

2023/2/18