令和5年4月定例句会
兼題「桜草」
プリムラは、北半球の温帯から寒帯にかけて約六百種が分布するサクラソウ科の花。多くの種が園芸種として植栽される。日本には野生種が十数種あり、その代表が桜草で、花形が桜の花に似ていることからその名がある。春、花茎を立て、可憐な淡紅色の五裂の花を五~十個つける。
(合本俳句歳時記第四版より)
公民館活動も、マスクの着用は個人の判断に委ねられることとなりました。
句会は、意見交換(という名のおしゃべり)も醍醐味です。今後は徐々にコロナ以前のかたちに戻していけるのかどうか、期待したいと思います。
季語の桜草には、さまざまな取り合わせがなされました。
花言葉に、「初恋」「憧れ」「純潔」とあることから、小さい恋心に想像を膨らませた句も見られました。
兼題の捉え方はひとそれぞれで、物の見方は一つではないことに気付かされる思いです。

公民館正面の花壇にも桜草(植木鉢の周り)

チューリップ、雛菊、パンジー…花盛りです
主宰の句
桜草草に背負うて名の誉れ 日差子
主宰特選句
こぬか雨水輪の中の花の影 瑠美子
コンテンポラリーダンス春風を纏ひたる 瑞憲
人生の卒業は何時花万朶 孝女
互選高得点句
余韻とふ水輪一つを落椿 苦楽
平和てふ空の広さや燕来る あつ子
その他のメンバーの句
たんぽぽや奥歯の治療まだ続く 新治
緋桜の花唇ささめく小ぬか雨 裕之
あとがきに知る人情や春深し 奈央子
ひとひらのひとひらの舞ふ春日傘 英子
夜桜や青信号に照らされて 啓子
さくら草ひと恋ふことを知りしころ 千惠子
三月尽たまご一つの冷蔵庫 明恵
初恋は誰にも告げず桜草 晶子
囀やツーツィピイーの鳥探す 康明
桜草侍日本世界一 五郎
春爛漫笑顔の集ふ河川敷 はるか
2023/4/2
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