これまでに生まれた名句の数々をご紹介します。
結社誌「ランブル」巻頭句平成13年
我が影に入る秋蝶や峡の道 前田玉枝山彦はみな男ごゑ冬の山 大谷てるみ睦むかに競ひゐるかに鳰 梛すゞ子あかときの寒月の晶誕生す 今野好江小波の形をとどむ春氷 福本龍琶子雀と同じ日を浴び癒近し 神谷寿松「誰が袖」や春のかたみの香袋 窪田光代夏潮に抗ふ船と乗る船と 小柳正之茶工場の塵のみどりも涼しかり 重山陽子比べてはならぬ幸せ瓜刻む 山本欣子涼新た水に点じて千住の灯 日向佳世谿空のかんかん晴れて沢桔梗 萩 夏枝