作品集

Selection

これまでに生まれた名句の数々をご紹介します。

結社誌「ランブル」巻頭句平成17年

一月  萩の花風のあとゆく水の音     小柳正之
二月  五十年一期と言ひぬ翁の忌     太田白葉子
三月  誕生を待つ真つ白な毛糸玉     窪田光代
四月  風花や山数ふるに一座二座     尾籠宏子
五月  谷戸の春方や虚子立子記念館    米川みさ
六月  あれは鳥あれは残雪雁帰る     菅 第五
七月  風を得て大団円のさくらばな    小野博子
八月  泣く子にもあをあをと夏来りけり  加藤 悟
九月  七変化雨の一色加へゐる      河野恵子
十月  大仰に揺れ若竹の反抗期      林 千代
十一月 新盆やひたすらに水に火に仕へ   西村てる子
十二月 虫籠の虫一匹の重さかな      井上てつこ