作品集

Selection

これまでに生まれた名句の数々をご紹介します。

結社誌「ランブル」巻頭句平成24年

一月  秋思かな瓶の中なる船ひとつ     南 摩耶
二月  秋の天一草庵のその裏に       原田蓮江
三月  山頂に何のひかりぞ神迎       五味利恵子
四月  蠟梅や一花一花の日の器       重山陽子
五月  鶯餅いのちの重さありにけり     渡辺春菜
六月  朝市の声のはじめを百千鳥      土屋梅子
七月  芋植うる足の物差したしかなり    棒 喜香
八月  紫雲英田の夕なにか去りなにか来る  宮南幸恵
九月  生涯の友に俳句やアマリリス     伊藤いし
十月  萍や曖昧といふ守りあり       河野恵子
十一月 新涼や羽根のかろさのエアメール   葵 瓔子
十二月 畦秋忌過ぎたる空の帰燕かな     山本欣子