有季定型

俳句の世界でのみ使われる四字熟語。
意味は、読んで字のごとく、「節(季語)がり、五七五の定型に整える」ということです。

1句の中に季語を1つ入れるのがルールです。
季語が2つ以上入ると、「季重なり」と指摘されてしまいます。季重なりが全て禁じられているわけではありませんが、余程の理由が無い限り、避けた方が良いとされています。
わずか17音、10文字程の中に要点が2つも3つもあると、落ち着きませんからね。
季語のもつ力を信じて、一つ一つの言葉を大切に扱ってあげたいものです。

ただ、そもそも、その言葉が季語だと認識できていなければ、意図しない季重なりが発生してしまう可能性があります。
句ができたら、その中に使われている言葉を、いちいち歳時記で確かめてみるとよいと思います。

例えば、こんな言葉も季語になっています。
風船(春)、ハンカチ(夏)、相撲(秋)、竹馬(冬)

他にも、歳時記を引くと、これも季語だったのか、と意外に思える言葉が見つかります。
ぜひ歳時記をめくってみて、いろいろ探してみてください。
何故、季語になっているのか、歳時記の解説を読んでみると、面白い発見があるはずです。